くるり『thaw』(2020)
なんでここにきて原点回帰的なアルバムなんだろう…っていうか何曲か絶対に聞いたことがあるぞ、と思って調べたら、遠い昔に収録した曲が中心の未発表作品集だった。
このことを知るまでは、「ファンファンをどうしたいんだろう」と思いながら聞いてた。ごめんね。
とてもなつかしい。くるりにハマり始めた頃の記憶が蘇ってきた。
評価: そこそこ
- 心のなかの悪魔
- 鍋の中のつみれ
- ippo
- チェリーパイ
- evergreen
- Hotel Evropa
- ダンスミュージック
- 怒りのぶるうす
- Giant Fish
- さっきの女の子
- 人間通
「怒りのぶるうす」から「人間通」までは『ベスト オブ くるり』の初回限定版に付属されていたDISC3に収録されていた。だから聞いたことがあったんだ。
心のなかの悪魔
この曲は『魂のゆくえ』の製作時に収録されたものらしい。『魂のゆくえ』、大好き。この頃のくるりが一番好きかもしれないってくらい。エディも参加してたし。
ということで、この曲が好きになるのに無理はなかった。単純にメロディがいい。演奏もシンプル。多分。
岸田が書く「頑張って一歩踏み出したい」感のある歌詞も大好き。
evergreen
この手のアコースティックな曲を作らせるとくるりは凄い。
2012年製作「my sunrise」から着想し書き上げた楽曲。『坩堝の電圧』期に完成間近となったがスケジュールの都合でレコーディングを中断。この曲のみ、本作収録にあたり2020年3月に新たに(録られていなかった)ヴォーカルとオーバーダビング、ミックスを施し完成させた。
『坩堝の電圧』は激しめの曲が印象に強く残っていたんだけど、あの頃もこんな良いアコースティックな曲を作っていたんだな。くるりへの興味がなくなりかけていたの作品だから、忘れていたのかも。もう一度聞かないと。
演奏がきれい。バイオリンとトランペットが美しい。ドラムも……。この曲に田中佑司が参加しているかは知らないけど、もし彼がくるりに残り続けるようなことがあったら、2010年代のくるりはどうなっていたんだろう。
Giant Fish
個人的な思い入れでこのアルバムのベストに選出。『ベスト オブ くるり』を買った頃によく聞いていた曲。初期くるりらしさが溢れたロックサウンドがお気に入り。それ以外に書くことなし。